ダクト内の火災対策

溶接ヒューム・可燃性粉じんなどの火災対策に「難燃化粉体定量供給装置」集じん機火災の主原因であるダクト内での火災を予防し、安定操業を実現

ダクトの火災対策の重要性

近年、ワーク材料や加工条件の変化に伴い、より着火しやすく・燃焼しやすい粉じんが増えており、火災対策の重要性は一層高まっています。

火災の発生防止対策には、着火源と可燃物の排除が必要であり、新東工業ではこれまでも、集塵機本体に対する様々な難燃化対策を提供してきました。

しかし集じん機火災の主原因であるダクト内火災の対策としてはダクト内の定期点検や清掃しか手段がなく、その実施頻度によってはリスクを抱えたままの運転とせざるを得ない状況となっていた。

そこで同社では、粉じんを難燃化する不燃粉体を最適、正確にダクト内部に供給できる装置を開発しました。

「難燃化粉体定量供給装置」とは

「難燃化粉体定量供給装置」は、ダクト内火災のメカニズムを分析し、独自の知見から開発した商品です。ダストの難燃化のためには不燃粉体を定量的かつ高頻度で供給することが必要です。

難燃化粉体定量供給装置は定量的に不燃粉体を供給することが可能なため、火災・エレメント圧上昇といったリスクを低減できます。

ダクト内

導入メリット

装置内のロードセルで不燃粉体の投入量を測定することで定量的な供給を可能になります。

高頻度定量的に不燃粉体を供給することで、ダクト内の付着・堆積ダストを難燃化し、ダクト内火災のリスクを低減でき、安定操業が可能になる。

ダストの燃焼性比較試験
▲ダストの燃焼性比較試験

粉体残量を検知し補充時期をアナウンスする機能を持つため、適切な不燃粉体の投入や粉体補充時期を把握でき、最適なメンテナンスができる。

これにより、メンテナンス漏れによる火災リスクも低減することが可能。

タッチパネル画面
▲タッチパネル画面

仕様表

型式
DMP-HI01
最大供給量
0.36kg/h
電源
AC 100・200V/50・60Hz
供給エア圧力
0.5MPa
最大エア消費量
240L/min[N.T.P]
最大貯留量
15L
電源ケーブル
3m(末端圧着端子処理)
概算質量
60kg
塗装
日塗工No.75-70D(5PB7/2)
寸法

●本仕様は製品改良のため、予告なく変更することがあります。 ●本機は屋内設置用です。 ●本機には、粉体供給用ホースをダクトへ接続するための接続管は付属しておりません。接続先のダクトを確認の上、適切な接続管を別途ご用意ください。 ●火災防止を目的として使用する場合には、供給ホースを加工点付近へ接続し、粉体を供給することを推奨します。 ●供給エアに水分(または油分)が多量に含まれると、装置内粉体が固着し、粉体が供給されない原因となります。供給エアには、必ずクリーンエアを使用してください。