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6軸力覚センサ「ZYXer」 新モデル2種を販売開始

6軸力覚センサ「ZYXer」 新モデル2種を販売開始

2系統へのデータ出力が可能な「ダブル出力モデル」と配線自由度を高める「中空モデル」

 

新東工業株式会社(本社:名古屋市、社長 永井 淳)は、6軸力覚センサ「ZYXer(ジクサー)」の新ラインアップとして、2系統へのデータ出力が可能な「ダブル出力モデル」と、産業用ロボットの配線の自由度を高める「中空モデル」の販売を3月1日より開始します。

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■ 「ダブル出力モデル」 ~検出した力データを2系統に出力し、生産現場のIoT化に貢献~

一般的な力覚センサは、センサ本体から2系統へのデータ出力を行うと、ロボットの反応速度が遅くなり、生産数や生産工程に影響を与えるという課題がありました。そのため、力覚センサで検出したデータはロボットのコントロールに使用され、実際のデータを活用した不具合解析や検証作業に利用することはできませんでした。

当社が開発したZYXerダブル出力モデルは、センサ本体から制御データと情報データの2系統に出力することができ、ロボットの動きのデータを外部モニタに表示して、検証や見直しを実施することが可能となりました。これにより、不具合発生時の解析が容易となり、解決までの時間削減に貢献するうえに、情報データを同時に収集することで生産現場のIoT化の推進にも貢献します。

 

■ 「中空モデル」 ~中空構造により、ロボット配線の自由度を高める~

力覚センサは、ロボット本体とロボット先端にあるハンドの間に挟み込んで使用するため、ハンドからロボット本体への配線が必要となります。一般的な力覚センサ使用時のロボット配線は、ロボット本体に這わせた状態になります。このため、生産工程によっては溶接などで発生する火花によるケーブルの損傷や、研磨や鋳造で発生する静電気による通信状態への影響といったリスクが存在していました。

当社が開発したZYXer中空モデルは、センサ本体の中央部に配線用の貫通穴が開いている点が特徴で、ZYXerは特殊な検知方式を採用している為、この構造を実現しました。中空構造のメリットは、ロボット先端に繋がるケーブルをロボット内部に配線することができる点です。これにより、作業環境に応じたロボット配線の自由度を高めることが可能となりました。また、見た目をスマートにするだけでなく、ロボットアーム(機外)への配線時に発生する荷重変化リスクの低減にも繋げることができます。

中空モデル装着時の配線イメージ

 

当社は今回ラインアップに加えた「ダブル出力モデル」や「中空モデル」の他にも、生産現場の特殊な環境下にも対応できる「防塵仕様」や「耐水仕様」など、豊富なラインアップを取り揃えております。また、3月9日より東京ビックサイトにて開催予定の「2022国際ロボット展」にてZYXerの「ダブル出力モデル」と「中空モデル」を展示する予定です。

 

当社は今後も、ものづくり現場の自動化や省力化に向けて、ロボット関連事業のさらなる拡大を図ってまいります。

 

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