財務戦略

基本方針

当社は、社会課題解決への取り組みによる企業価値向上を図るため、M&A、設備投資、研究開発投資および人的資本投資などの持続的成長に必要な戦略的投資を優先的に展開するとともに、株主の皆さまへの長期的・安定的な利益還元を継続していくことを財務戦略の基本方針としています。

財務戦略の基本方針

資本コストを意識した資本の効率的活用による持続的成長

当社は企業価値向上へ向けた施策として、資本コスト低減と営業利益の拡大に注力していきます。事業活動から創出される営業キャッシュフローや資本効率向上のため、必要に応じて保有している投資有価証券を現金化して、減価償却費の範囲内で継続的な成長投資や開発費用に使用し、それを超える資金はさらなる成長投資、借入金返済および株主還元に使用していきます。

【キャッシュアロケーション】(2024〜2026年度)

キャッシュアロケーション

2024年には欧州の会社を2社買収する大型投資を実施しました。これによりキャッシュの創出が見込まれる一方で、のれんの償却により足元の利益率は伸び悩む見通しです。ただし売上高およびEBITDAは増加を見込んでいます。買収によるシナジー効果や、事業領域「素材に形をいのちを」への投資に軸を置きつつ、アフターサービス市場へのシフトといった事業ポートフォリオの転換によって収益向上を図っていきます。まずは営業利益の拡大を目標とし、のれんの償却完了後にはROE8%を上回ることを目指していきます。

ROEの目標

ROEの目標

EBITDAの目標

EBITDAの目標

バランスシートについては、資本効率を進めて余分な資産を圧縮し、資本コスト低減のため、有利子負債を調達していきますが、格付け評価にとっては安定した財務基盤を維持することは重要と考えており、株主資本比率50%を目安に最適なバランスシートを構築していきます。

政策保有株式に関する取り組み

政策保有株式は今後の成長に向けた投資として戦略的に活用しており、事業戦略や取引先との事業上の関係を総合的に考慮しています。これらの株式は、企業価値の向上と新事業創出のためのパートナー企業と協業で事業をする目的で、中期的な視点から保有しておりますが、資本効率の観点から保有株式の売却も選択肢として段階的に取り組んでいきます。また毎年1回、取締役会で上場政策保有株式全体を対象に、資本コストを考慮した保有株式の縮減リスクと保有に伴う便益(事業収益、配当、キャピタルゲインなど)を比較し、保有の妥当性を確認しています。

政策保有株式評価額および連結純資産比の推移

政策保有株式評価額および連結純資産比の推移

株主還元方針

当社の株主還元は従来から安定配当を基本に業績と連動し、連結当期純利益の上昇を基本方針としています。DOEの目標を従来の1.5%から2.0%に引き上げ、2.0%以上を下限とした配当を行い、株主資本比率を考慮した株主還元をしていきます。2025年度は通期で配当44円を予定しており、配当性向は77.2%を見込んでいます。利益の拡大を通じて株主還元を一層充実させることを念頭に置き、持続的成長投資と安定した利益還元のバランスを取ることにより、PBR1倍以上を目指していきます。

配当額・DOEの推移

配当額とDOEの推移

現在の株価

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