低フリクション化技術
自動車・ベアリング業界においては、CO2削減による環境対応と燃費向上を実現させるため摩擦係数を低減させる低フリクション化技術に注目が集まっております。弊社では自動車部品、ベアリング部品に対して低フリクション化の実現に対応した最新の表面処理技術を有しております。
超平滑研磨技術
摺動性向上を目的として、対象製品の表面を超平滑にする研磨技術です。対象製品の形状や各種条件に応じて最適なプロセスをご提案します。又、素材表面の超平滑研磨だけでなくDLCコーティングを施す工程の中でも活用されております。
効果
- 摩擦係数の低減
- 潤滑性向上
- 焼き付き防止
- 長寿命化
- 燃費効率の向上
- フリクションロスの低減 etc.
バレル研磨による加工事例
面粗さ Ra 0.015ミクロン以下を実現 ※1
加工前
![加工前](images/smooth-01.jpg)
Ra 0.0932ミクロン
Ry 0.6188ミクロン
Rz 0.4027ミクロン
加工後
![加工後](images/smooth-02.jpg)
Ra 0.0097ミクロン
Ry 0.0848ミクロン
Rz 0.0583ミクロン
※1 対象ワークの材質、形状、及び加工前の面粗さにより異なります。
ブラシ研磨による加工事例
面粗さ Ra 0.015ミクロン以下を実現 ※1
加工前
![加工前](images/smooth-03.jpg)
Ra 0.0744ミクロン
Ry 0.6448ミクロン
Rz 0.4012ミクロン
加工後
![加工後](images/smooth-04.jpg)
Ra 0.0109ミクロン
Ry 0.1064ミクロン
Rz 0.0790ミクロン
※1 対象ワークの材質、形状、及び加工前の面粗さにより異なります。
アルミナフリー研磨技術
製品表面への砥材残留を極力低減(アルミナフリー化)し、平滑研磨を行う技術を有しております。
バレル研磨による加工事例
従来プロセス
![製品表面への砥材残留状態](images/alumina-01.jpg)
製品表面への砥材残留状態
![砥粒分布度数](images/alumina-02.jpg)
砥粒分布度数
Class | 0 < 1.0 | < 1.0 < 2.0 | < 2.0 < 3.0 | < 3.0 < 4.0 | < 4.0 < 5.0 | > = 5.0 | 合計 | 平均粒径 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Al2O3 | 250 | 280 | 63 | 19 | 6 | 0 | 621 | 1.38ミクロン |
Sic | 17 | 18 | 5 | 0 | 0 | 0 | 40 | 1.31ミクロン |
新プロセス
![製品表面への砥材残留状態](images/alumina-03.jpg)
製品表面への砥材残留状態
![砥粒分布度数](images/alumina-04.jpg)
砥粒分布度数
Class | 0 < 1.0 | < 1.0 < 2.0 | < 2.0 < 3.0 | < 3.0 < 4.0 | < 4.0 < 5.0 | > = 5.0 | 合計 | 平均粒径 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Al2O3 | 1 | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 | 8 | 1.82ミクロン |
Sic | 0 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 5 | 2.18ミクロン |
※2 面積あたりの個数を計測したものです。
油溜り加工技術
摺動性向上を目的として、対象製品表面上に油を保持できるよう凹部(ディンプル)を生成する油溜り加工を施す各種表面処理技術を有しております。
効果
- 潤滑性向上
- 焼き付き防止
- 長寿命化
- 燃費効率の向上
- フリクションロスの低減 etc.
油溜り(ディンプル)加工事例
面積比20%の油溜り加工を実現し、摩擦係数の低減
加工前
![加工前](images/oil-01.jpg)
![対象ワーク表面拡大写真](images/oil-02.jpg)
対象ワーク表面拡大写真
加工後
![加工後](images/oil-03.jpg)
![対象ワーク表面拡大写真](images/oil-04.jpg)
対象ワーク表面拡大写真
※赤い部分が油溜まり
サーフェステックカンパニー
営業グループ